「どの袋が良いのか?」で困らない。【食品袋フローチャート】!
「食品袋」についてネットサーフィンした結果このページに辿り着いた皆様、はじめまして!
ポリ袋制作ポリする 担当の門田です。
食品を入れる袋、難しいですよね。
商品を入れ持って帰る袋であれば「材質:LLDPE(ツルツルタイプ)」の「形状:小判抜き袋」などとほぼ決まるのに対し、
食品袋になると「中に入るのは乾き物ですか、水物ですか」「乾燥剤は入りますか」「ボイル処理・レトルト処理はありますか」「冷凍しますか」えとせとらえとせとら。
色々なことを確認しなければなりません。
口に入るものを入れる袋ですから、あまり変な袋では困りますが
だからといってお高すぎるのも如何なものか。
そんなお困りのあなたのために、今回、簡単な「食品袋フローチャート」をご用意いたしました。
一緒に考えていきましょう。
目次:
- ①はじめに
- ②Eタイプ(OPP//CPP系)とは
- ③DLタイプ(ONY//LLDPE系)とは<
- ④GA・GBタイプ(PET//CPP系)とは
- ⑤まとめ
①はじめに…
食品袋のオリジナル製造には、大きなロットが必要になります。
袋の寸法にもよりますが、おおよそ数万枚のロットになります。
「そこまでのロットは求めてないよ」という方は勿論、「初めて作る袋でいきなりそんな大きなロットは…」と少し躊躇されるお客様もおられると思います。
そんな方には、規格品のご利用をオススメ致します。
規格品であれば1000,2000枚のロットからご用意できるものが多くあります。また、オリジナル製造前の試用としてもお使いいただけます。
※食品袋フローは弊社の規格品を参考にしております。
弊社の電子カタログを開きながら見て頂けますと幸いです。
http://kk-fujikagaku.co.jp/electronic_catalog/fujikagaku200422/book/html5.html#page=33
↑こちらからどうぞ。(クリックで移動できます)
食品袋で一番むずかしいのは、袋の材質(基材構成)を考えること、です。
材質は中身によって選定する必要があります。
カタログに載っている規格品の材質を、順番に見ていきましょう。
※同じ材質でもいくつかのタイプがカタログには掲載されていますが、ここでは一番基本的なタイプについて見ていきます。
②Eタイプ(OPP//CPP系)とは
Eタイプ(P53)
材質:KOP//CPP の袋は 安価さ・軽さ・透明度や硬さが特徴です。
材質に「K」とついているタイプは酸素バリア性(酸素を通さない性質)を付与しており、中に脱酸素材をいれることによって袋の中の酸素量が減り、内容物を長持ちさせることが出来るのです。
ただし対寒性はなく、ヒートシール強度(袋のひっついている部分の強度)は他の袋に比べてやや劣るため、ギュウギュウにものを入れたり、液体ものを入れるとシール部分が破けてしまう可能性もあります。
軽いお菓子…煎餅やナッツといった軽いお菓子のようなものを入れるのには向いています。
③DLタイプ(ONY//LLDPE系)
とは
材質:ONY//LLDPE の袋は強靭で耐衝撃性に優れています。耐熱性や耐寒性もあり、ボイル(煮沸消毒)や冷凍にも対応しています。
お漬物やお惣菜と行った水物、冷凍食品などの入れるのに向いた袋です。
冷凍された食品は当然ながら硬いため、やわな袋では破けてしまいます。
そういった意味でも、冷凍とDLタイプの相性は良いです。
④GA・GBタイプ(PET//CPP系)とは
材質:蒸着PET//CPP の袋は強靭で引張強度に優れます。また、保香性が高く香辛料などの匂いの強いものを入れるのに適しています。
蒸着加工(アルミの分子を貼り付ける加工のこと)を行うことによって、酸素バリア性も付与されています。
また、蒸着加工により見た目にも高級感があります。
⑤まとめ
カタログにはたくさんの品物が載っていますが、それらのほぼ全てが上記3種類のバリエーション(発展型)です。
例えば、Eタイプの材質に白地のデザインを入れて高級感を持たせるとMAタイプ(P55)になります。
また、DLタイプとほぼ同等でサイズ別なのがNXPタイプ(P61)、NXPタイプを少しだけ薄くしてお値段を下げたNタイプ(P62)、Nタイプにバリア性を付与し脱酸素剤やガス充填に対応したKNタイプ(P63)。
などなど、上記3点を理解したことによって、おおよその袋の検討はつくと言えるでしょう。
【ここまでのまとめ】
中に入れるものが水物(お漬物や液体系)?(あるいは冷凍する?) →(YES!)→ DLタイプ(NY//LL系)
↓
(NO!)
↓
匂いの強いもの? →(YES!)→ GA・GBタイプ(蒸着PET//CPP系)
↓
(NO!)
↓
これが、内容物で見るとても簡単なフローチャートです。
※あくまで規格品を元にした参考フローチャートです。
例えばオーダーメイドの場合、冷凍食品でもPET系が用いられるケースもございます。
如何でしたでしょうか。
袋素材の選定に、少しでもお役に立てれば幸いです。
既製品にはデザイン入りのものも数多くございます。デザイン面でもお選びいただけると嬉しいです!
カタログを見て頂ければ、材質だけでなく形状でも様々な袋が有ることがご理解いただけるでしょうか。
次はこの形状について、ご紹介していきます。
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筆者紹介…門田
ポリする担当。
今日もご飯が美味しい。