先GZ(さきガゼット)と後GZ(あとガゼット)について知ろう!(補足!)


今日は「先GZ」「後GZ」の補足。
先GZと後GZ の違い。 それぞれのメリットについてお伝えいたします!

目次:

  1. ①先GZ 後GZ メリットまとめ
  2. ②先GZ メリット解説
  3. ③後GZ メリット解説
  4. ④まとめ

①メリットまとめ

先ずはそれぞれのメリットをまとめます

【先GZのメリット】
1)版代が安い(=お値段が安い)
2)納期が短い

【後GZのメリット】
1)印刷割れしない
2)マチの内側にも印刷できる

それぞれ、ご説明していきましょう。

②【先GZのメリット】

1)版代が安い
弊社で扱っているグラビア印刷では、1色毎に「グラビア版」という印刷用の大きな道具を使います。
これは円柱形のアイテムで、袋の横幅が円柱の長さ。縦の長さが円周になっています。

そして、版はある程度小さいほうがお値段を抑えられます。

お気づきでしょうか。マチを折り込んだ後で印刷する先GZと、印刷した後でマチを折り込む後GZでは、版の大きさが変わってくるのです!
先GZの場合…印刷幅=仕上げ幅
後GZの場合…印刷幅=仕上げ幅+マチの長さ×2(この長さを仕上げ幅に対して”総幅”と呼びます)

この差が、版代に直結してきます。

2)納期が短い
製造工程の一番最初の押出(インフレーション)のタイミングでマチをつけることができます。
つまり押出とマチの折り込みを一緒にできる、ということです。
これが後GZになりますと、印刷した後でわざわざ折り込みをつける、という作業が入ります。
この1工程の有無によって、納期がかわってきます。もちろん、無いほうが早く製造が終わります。
工程に手間がかからないので、必然的に先GZのほうがお安く製造が可能です。

③【後GZのメリット】

1)印刷割れしない
印刷した後にマチをつけますので、印刷時に段差が発生しません。
そのため【ガタッ】が発生せず、綺麗な仕上げが可能です。

2)マチの内側にも印刷できる
このように、マチの内側にまで印刷がかけられます。
デザイン性を重んじるのであれば、後マチの方が優位です。

このように、それぞれにメリットがあります。
お考えの上でお選びいただけますと幸いです。

④まとめ

「ここまで読んだがよくわからん」というお客様におすすめなのは
【レジ袋なら先GZ、それ以外なら後GZ】という判断です。
これでほぼ間違い御座いません。(実際、私もお客様にはそのようにご案内いたします)
ただし、分厚いレジ袋・マチの内側に印刷をかけられる等、後GZをお勧めする場合もございます。
一度お見積り依頼をしてみて、単価で判断するのも一つアリだと思います。

 

●割れを防ぐためには…
印刷が割れるのは【ガタッ】となってしまうためです。
つまり、【ガタッ】の部分に印刷が入らなければ良いのです。

この部分を避けることで、先GZでも印刷割れしない印刷が可能です。
このラインから左右25mmほど離してデザインしていただければ、先GZでも柄割れを起こさずに製造可能です。
レジ袋を先GZで印刷される場合にも、この部分に「塗り」(ベタ印刷)を入れないことによって、印刷割れが目立たなくなります。
デザインの際にご参考にしてください。

※ただ、先GZ製造に印刷割れはつきものです。予めご了承の上ご発注くださいませ。

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筆者紹介…門田
ポリする担当。
コレステロール値は高めだがテンションは低め。
好きな飲み物は豆乳。