「出来高製造」ってなんだ?出来高を理解してオトクなモノづくりを!


こんにちは。ポリ袋制作ポリするの門田です!

今日はポリ袋の製造に伴う「出来高製造」についてのご説明です。
「少しでも1枚辺りの単価を抑えたい」というご要望に、きっと答えられるはずです!
※「出来高製造」は、比較的大きなロットでお考えのお客様向けの仕様です。予めご了承下さいませ

目次:

  1. ①「定数製造」・「出来高製造」ってなんぞや?
  2. ②ポリ袋の製造枚数について
  3. ③定数製造と出来高製造のメリット・デメリット
  4. ④まとめ

①「定数製造」・「出来高製造」ってなんぞや?

通常、お見積り依頼を頂いた場合、ご依頼いただいた枚数通りでお見積りをさせて頂きます。

例えば1万枚のA4サイズ小判抜き袋でご依頼いいただいた場合には、1万枚丁度の枚数でお見積りをさせて頂きます。
これが「定数製造」です。

…なに当然なことを言っているんだ?と思われる方もおられるかと思います。ただ、ポリ袋の製造上、これは実は「当然ではない」のです。
詳しくご説明させて頂きます。

②ポリ袋の製造枚数について

ポリ袋の製造枚数について、ざっくばらんに言えば「ホットケーキを焼く」ようなものです。

ホットケーキ
(たまに食べると美味)

あなたは1万枚のホットケーキを焼かなければいけません。材料は1万枚分ピッタリあります。
材料は1万枚ぴったりなので、焼き上がった枚数も1万枚ピッタリでした!

…本当に可能でしょうか。1枚分の材料を1gの狂いなくピッタリ測り焼き上げることを1万回繰り返すことが出来るでしょうか。
ましてやこれが5万枚なら、10万枚ならどうでしょう。

ポリ袋は1枚10-20gの世界です。1gどころかコンマ以下のg単位で調整をしています。
機械で製造しているとはいえ、どうしても多少のズレは避けられません。
(例:LDPE A4サイズの小判抜き袋→1枚10.8g程度)

ではどのように1万枚のホットケーキを用意できるのか。2つの方法があります。

 

一つは余裕をもって11000枚分の材料を用意しておくこと。ほぼ確実に材料が余るので勿体ないですが、1万枚は確実に確保出来ます。

 

もう一つは11000枚分の材料を用意した上で「少なくとも1万枚以上は用意するので、余った分も食べて下さい」と事前に連絡しておくことです。

 


食べられるなら食べてくれたほうが嬉しい。

 

前者が「定数製造」。後者が「出来高製造」です。
出来高製造の場合、おおよそ10%程度までの割合で、提示枚数よりも増える可能性がございます。
(まれに減る場合も御座います。不足不可の場合は応相談です)

③定数製造と出来高製造のメリット・デメリット

定数製造のメリットは「総額が明らかであり、判断が容易である」ということです。
イベント事などで使用される場合…例えば「5000枚しか必要ない。それ以上も以下も必要ない」という条件であれば、定数製造のほうが予算を組み立てやすいです。
また、枚数が少ない場合でも、出来高のメリットが薄いため、相対的に定数製造の利点が上がります(1000枚・2000枚程度であれば、ぴったり作ることも比較的容易なのです)


展示会や説明会などのイベントであれば、定数の方が都合が良いこともありますね 

出来高製造のメリットは「1枚辺りの金額が下がる」ということです。
定数製造であれば処分する分をそのまま製造に使えるため、お値段が安くなります。


お店などで普段使われるような袋であれば、出来高のほうがおすすめです 

ただ、総額で下がるとは限らない、ということはご了承下さいませ。
1枚辺りの金額は下がりますが、トータルで何円になるかどうかは、製造枚数によりけりです。
そして製造枚数が何枚になるのかは、実際に製造してみないと判明しないためです。
(そのため、製造前と製造後で、2回お支払いお手続きをお願いする必要がございます。定数よりもお手間おかけします。)
そのため、「お店で販売するのに使う。想定していた枚数より多少多くなっても、1枚辺りの金額が下がったほうが良い」など、
普段使いされるような袋の場合には、出来高製造をオススメ致します。

※出来高製造にしてある程度の単価メリットを出すには、ある程度のロットが必要です…。
製品の仕様や大きさにもよりますが、おおよそ8000枚以上が目安です。
詳細はご相談頂けますと幸いです。

 

④まとめ

 

    定数製造=表記通りの枚数になる製造方法
    出来高製造=表記通りの枚数よりも増える可能性のある製造方法
    (まれに減る場合も。不足不可の場合は応相談)

    定数のメリット…
    計算しやすい。予算が出しやすい。

    出来高のメリット…
    1枚辺りの単価が下がる。

出来高製造について、ご理解いただけましたでしょうか。ご一助になれば幸いです。
出来高製造は工業製品向けや店舗様向けなど、大きなロットでのご発注になる場合にはスタンダードな仕様です。
これを機会に、一度ご検討されてみては如何でしょうか。

お問い合わせは、弊社お問合せフォームから!ご連絡、お待ちしております。

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筆者紹介…門田
ポリする担当。
「いっぱい食べないと大きくなれないぞ」と言われ続けて育ってきたので、たくさん食べて肥満気味。
齢30近くにもなって「これ以上大きくなる必要はないのでそんなに食べなくても良い」ということに気がつく。
幼少期からの刷り込み(インプリンティング)の恐ろしさをひしひしと感じている。

吾、三十にして「ご飯大盛り無料」に飛びつかない事を学ぶ。(論語)